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むろやの園(県指定有形民俗文化財)

Title:ムロヤノソノ


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 商家博物館「むろやの園」は、今より300年ほど前に創業した豪商小田家の住居を資料館として公開したもので、小田家が屋号として用いていた「室屋(むろや)」に由来して名付けられたものです。
 白漆喰壁、妻入り入母屋風、二階建て土蔵造りの商家ですが、正面向かって右側に一部大屋根を配しており、いつの時代にか隣の屋敷を購入して間口を広げたことがうかがえます。
 正面の板戸は「ぶちょう」といい、上の1枚は吊り上げて、下の2枚は柱に彫られた溝に沿って、上に取り除いて商いをしていました。
 また前の長石に溝がありますが、火災の際の類焼を防ぐ目的で作られたものです。
 この家屋は、元禄元年(1688)に小田善四郎が、この柳井津で商いを開業したのが始まりで、当時は、すげ笠、打ち綿、反物などを扱っておりましたが、次第に油を主とした商いに移り、後には大地主となった豪商の一人です。
 その最盛期には、20石から125石船を50隻も抱えて、西は九州五島列島から、東は大阪へと手広く商取引を行い、西日本でも有数の油商であったと伝えられています。
 岩国藩主から帯刀も許され、町年寄を勤めた主(あるじ)もいたようです。
 この建物は、現存する古文書、絵図面、祈祷札などから、亨保17年(1732)頃建築されたものといわれています。
 この家の敷地は「鰻の寝床」といわれる細長い敷地割りで、間口は東西に約20m、奥行きは南北に約119mもあり、屋敷面積は約2,400u、建物面積は約1,500uで、その規模は、わが国に現存する町屋のなかでも最大級のものといわれております。
 敷地内には、8室もある主屋(母屋)をはじめ、本蔵、勘定蔵、米蔵、油絞り場、中間部屋、道具部屋、馬小屋、長屋など11棟の建物があり、江戸時代の屋敷構えがそっくり残っているのが特色です。
 屋敷内の展示品は、小田家が代々使ってきたものがほとんどで、生活用具や古文書などの珍しい品々が数多く展示されており、隆盛を誇った柳井商人の暮らしぶりが偲ばれます。
 昭和54年(1979)、生活用具1,500点、古文書1,100点が、建物とともに、山口県の有形民俗文化財に指定されています。

<種田山頭火句碑>
 漂泊の俳人 種田山頭火は、柳井ゆかりの俳人です。
 「また旅人になる あたらしいタオルいちまい」
 商家博物館むろやの園の奥庭には、種田山頭火直筆の句碑がたっています。
 山頭火は、晩年このむろやの園の裏通りにあった書店「藤田文友堂」を再三訪れています。
 昭和14年(1939)9月27日、文友宅に一泊し、翌朝文友から新しいタオル一枚と弁当をもらって旅立つ時に詠んだ句がこれです。

Memo    
●入館料: 大学生以上450円/中高生350円/小学生以下300円(※20人以上より団体割引あり)
●開館時間: 9:00〜17:00
●休館日: 水曜日・年末年始
●所在地: 柳井市柳井津439(金屋)
●交通アクセス: ・JR山陽本線柳井駅から徒歩で5分
●連絡先: 商家博物館むろやの園 TEL:0820-22-0016
●メモ: 県指定有形民俗文化財

資料提供:柳井市観光協会・山口県観光連盟
監修:松岡睦彦

 
〒742-8645 山口県柳井市中央二丁目15-1
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