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阿月神明祭(国指定重要無形民俗文化財)

Title:アツキシンメイマツリ


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↑起し立て                   ↑神明太鼓                  ↑長持じょうげ

  
↑神明踊り                   ↑神明踊り                   ↑はやし方

Data

 毎年2月11日(祝)に、阿月地区で開催される「阿月神明祭」は、神明と呼ばれる長さ約20メートルの大鉾を御神体として行われる壮大な「火祭り」で、国指定重要民俗文化財に指定されています。
 早朝、浜辺で白装束姿の若連中による神明の「起こし立て」が東西の神明宮前で行われた後、過去一年間に嫁を迎えた若者が寒中の海に投げこまれます。
 昼夜2回「神明踊り」という武者踊りが行われた後、神明に火が放たれ、若連中の手拍子で祭りは終了します。
 早朝の「起こし立て」と夜の神明に火を放つ時は必見です。

<もっと詳しく!!>

■由 来■

 阿月神明祭(あつきしんめいまつり)は『左義長(さぎちょう)』と言う宮中の行事が民間に伝えられた俗称「とんど」と、神明信仰の習合した神明祭に、小早川家の軍神祭が習合した祭事といわれています。
 旧阿月領主の祖 浦宗勝(うらむねかつ)とその子 景継(かげつぐ)は、小早川隆景(こばやかわたかかげ)に従って文禄元年(1592)朝鮮半島へ出陣の折、伊勢神宮へ祈願をして大勝を得た事により以後小早川家の軍神祭として執り行なわれることになりました。
 その後、正保元年(1644)浦就昌(なりまさ)が阿月に移封(いほう)され、阿月の東西両地区の砂浜二ケ所に、天照(あまてらす)皇太神宮(東神明宮)並びに豊受(とようけ)大神宮(西神明宮)を奉祀(ほうし)しました。この時より阿月の神明祭は始まったとされています。
 この祭りは、松・竹・椎・裏白・梅・橙・皇大神宮の大麻(たいま)(御札)並びに扇等を以って、天照皇大神をまつる御神体を作ることからはじまります。
 この御神体を阿月では神明あるいは神明様と言って、浦氏の時代から今日まで360年余りの間、阿月全住民によって連綿と守り継がれています。

■内 容■

@「巻立て(まきたて) 〜祭り前の日曜日に神明を造る作業〜」
 神明の構造は、松竹梅の縁起を基に、ダイダイ(橙=代々)や御幣(ごへい)など子孫繁栄や厄除けの意味をこめたものとなっています。
 まず、黒松四本と心棒で脚を作り、神笹の竹三本と松とを一緒にして三ケ所を締め付けます。
 ついで下部に椎の枝でお椀形の餅柴(もちしば)を作り、中央部に大麻200枚を供えた扇餅(せんぺい)、その下に橙の皮、上に梅の枝をつけます。
 さらに上部に、竹2本を横に渡し縄で隙間なく巻いた弓張(ゆみばり)、その下に裏白で諸葉餅(もろばべい)を作ります。
 こうして長さ約20メートルの御神体が東西の砂浜に各一基、横向きの状態で完成します。
 祭り当日御神体は、巨大な御幣3つが付けられ、五色(赤・青・黄・緑・白)の神帯、かにと呼ばれる飾り、くす玉等によって色鮮やかに飾られます。

A「起し立て(おこしたて) 〜御神体を起し立てること〜」
 早朝から身を清めて、白の鉢巻・白の肌着・白足袋を身につけた若者たちが、酒樽に棒をかけて担き、特殊な足取りで通りを練り歩きます。これを「じょうげ」と言います。
 「じょうげ」が神明宮の前に揃うと、法螺貝(ほらがい)を合図に、神明の起し立てにかかります。
 20メートル余りの大鉾(おおほこ)が、ハズ(張り綱)やカイゴ(はしご)に支えられ、浜をきってたちあがる光景は、祭事の中でも最も男性的な景観です。起し立てが終わると、過去一年間に結婚した男子を海に投げ込む水祝いが行われます。

B「長持じょうげ(ながもちじょうげ)」
 花笠を飾った長持に棒を結んで三人が担ぎ、長持囃子というのを唄い囃しながら特殊な足取りで練る行事です。
 その前に一人、短冊をつけた笹竹をもって先頭に立ちます。
 長持には古くは食物を入れて持ち歩くものとされていますので、各地区から神前に献進する御鏡餅、其の他の神饌(しんせん)を容れて運ぶ遺風と考えられます。

C「神明踊り(しんめいおどり)」
 神明踊りは、昼と夜御神体の下で、音頭・太鼓に合わせて御神幸の奉仕踊りを行うもので、男子は赤穂浪士や新撰組、柳生但馬守(やぎゅうたじまのかみ)と十兵衛(じゅうべい)など槍や刀や菅笠(すげがさ)を持って武者踊りをし、女子は傘や短刀を持って二人組みの踊りをします。
 また保育園児はボンデン踊り、小学生は花笠踊りや、ねずみ小僧と岡っ引きなどに扮した踊りなど、役柄も多く衣裳にも工夫がこらされています。
 音頭歌詞としては、源平合戦の敦盛(あつもり)、熊谷直実(くまがやなおざね)、那須与一、大閣記、忠臣蔵の義士討入りなどがあります。
 阿月神明祭に、神明踊りのあることは特色の一つです。

D「はやし方(はやしかた) 〜神明をはやす=燃やすこと〜」
 神明の前の霊代の鏡が撤去されて、昇神の式が済むと、総代によって神明に火がつけられ、たちまち火柱は火龍昇天の勢いで燃え上がり、餅柴はふきあげる風にあおられながら焼けて行きます。
 人々は囃し言葉をたてながら張り綱をたぐりつつ神明を海に倒します。
 見物の人々は、まだ燃えさかる神明の飾りや、御幣などを我先に奪い合い、心木の松の木は抜き取られて長い火の畝が浜に横たわって、いつまでも燃え続けます。
 最後に若者達によって「シャンノ、シャンノ、シャン」と三度の締打ちが行われ、神事は終わりを告げるのです。

Memo    
●開催時間: 8:00〜20:30(開催時間は変更される場合があります)
●開催日: 毎年2月11日
●開催地: 柳井市阿月 阿月東西神明宮前
●交通アクセス: JR山陽本線柳井駅からバスで25分
●連絡先: 柳井市阿月公民館 TEL:0820-27-0001 
●メモ: 国指定重要無形民俗文化財(平成21年指定)

資料提供:柳井市商工観光課・山口県観光連盟・柳井市阿月出張所
監修:松岡睦彦
H23.08加筆

 
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